1: 名無しさん 2014/04/17(木)00:39:54 ID:nAyBccxrT
を一方的に貼り付けたいんだけど
ここでもいい?書き溜めてる
vi7662287753

引用元:異世界に行った話

2: 名無しさん 2014/04/17(木)00:42:16 ID:nAyBccxrT
ごめんなさい
聞いといてなんだけど時間無いし
知っといてもらいたいから貼り付けます

異世界とかかいたけど「不思議な村」とかのほうがよかったかも

16: 名無しさん 2014/04/17(木)01:18:59 ID:hAvSsw80l

ぐほぁ長げー! 今から読むわ。

19: 名無しさん 2014/04/17(木)01:53:39 ID:31W4CrGkV
なかなかいい話だった
けどもうちょっと盛り上がりがほしかったな

20: 名無しさん 2014/04/17(木)08:17:49 ID:IwQVTVzl4
乙、結構面白かった
のはインだけど
これ島根大学の裏の山でも…?

22: 名無しさん 2014/04/17(木)13:45:50 ID:IwQVTVzl4
今日自分の大学(中国地方)の裏山いってきた
企業団地とか色々あったよ
この話が嘘かほんとかは置いといて舞台はここらしい
夕方友達といってみるわ

23: 名無しさん 2014/04/17(木)14:13:02 ID:SbrtXN8jM
>>22
期待♪

24: 名無しさん 2014/04/17(木)19:31:06 ID:PeIq6Wwq4
異世界に行きたくて仕方ない自分には、なんてタイムリーな!
だけど、本当なのかねぇ?
1さん帰らなかったら贄にされたってこと?

26: 名無しさん 2014/04/17(木)22:08:34 ID:IwQVTVzl4
帰ってきた
石の風車とかきぎょ

27: 名無しさん 2014/04/17(木)22:12:33 ID:IwQVTVzl4
途中で送っちまった
石の風車やら企業団地はあったから
舞台は多分ここであってると思うけど
何も無かったよ
脇道は沢山あったけどね
知り合いがバイト行ってるから気を付けるようにだけは言っとくことにするかな

28: 名無しさん 2014/04/18(金)02:21:45 ID:Xz1z8hmzC
中国地方の…藁ぶき屋根の家に住んで松明使ってる時代、
そこの村人たちの会話が標準語ってとこだけでも
なんとかならんかったんか…

29: 名無しさん 2014/04/18(金)11:37:49 ID:4imnUVMDp
>>28
まあ確かに現実味はないと思うけど
そういう事を考えると
タイムトラベルじゃないってことかな
もしくは話し言葉の細部が定かでない見たいなこと書いてるからそれかもね

島根と言えばことりばこ思い出す

32: カテキン 2014/04/20(日)02:24:38 ID:B7WCizO9j
一昨年の春頃経験した奇妙な体験を書く。
恐らく異世界のはなしということになる
 
 
場所は丸森町
宮城と福島の県境にある町だ。
季節がようやく暖かくなり、ほのぼのと思いっきり歩きたいと思い
一週間仕事を勤め、次の休みに
相馬市から福島市まで歩いてみようと考えた
 
そして休みの日
バスで相馬市まで行き、9時ちょうどに到着し町のコンビニで食料品を調達して
歩き始めた。
・・4Kmほど進むと
道路上の青い案内表示を見て愕然とした
"福島市 55km"と書いてあった
 
〈55Km ! 嘘だろ!〉
 
途端に帰りたくなった
相馬ー福島間は電車は通ってない
途中まで進んでも 帰るには歩くしか手段がないので多少の心の葛藤があった・・
でも 今日一日を普通に過ごすのはもったいない
せっかく来たんだからと腹を決めて
福島市まで歩くことにした。

相馬ー福島間の道は中村街道という。
 
歩いて行くと、よくある山あいの田園の風景に変わって行き
もうしばらくすると峠道に入って行った
 
峠道を歩き、ずいぶんと山を登る。
途中 車はほとんど走っていない
あまり時間を気にしてもしょうがないんだけど、けっこう歩いたので携帯を見て始めて時間を確認した
 
〈14時! もう5時間も歩いてんのか!〉
 
せいぜい3時間程度だと思っていた
地図帳で現在地を確認すると まだ全体の3分の1くらいしか進んでない
時間を気にしてもしょうがないとは言ったが、こんな どこまでが峠道かわからない場所で暗くなったら怖いぞ。
少し早足で歩き出した
 
峠は一番高い場所で標高800mほど
山の名前は【霊山】
 
その土地名を当時はまったく何も思わなかった

峠道の一番高いところまで行き、
下りていく
正直 綺麗な景色を期待して来たんだけど
とくに感心するようなものには出逢わなかった。
 
無事 麓まで下りてきて
来た道を振り向くと、山の頂上が随分と高いとこにあり、結構な道だったんだと思った。
 
また歩き出し・・・そこで背後に何かの気配を感じた!
 
〈!!!犬!〉
 
白い犬が直ぐ背後をぴったりと歩いていたしかもデカイ!!
四肢で歩いているが身長178cmの自分と同じくらいの大きさだった
〈どうしよう・・〉オレは犬が苦手だ、しかも この大きさ、首輪はしてるがリードは付いてない・・・当然飼い主も見あたらない・・
 
ビビりながら歩く……
が、変わらず付いてくる
 
〈そうだ♪〉
バックの中にコンビニで買っておいた
BIGなソーセージパンなるものがあったんだ!
それを餌にして走って逃げよう♪

バックからパンを取り出し
犬にちらつかせ スローした!
〈よしっ!逃げるぞっ!!〉
『パクッ』
「!!ひとくちっっ!!!」
ネタっぽい話しだが
さまぁ~ずの三村風のツッコミを入れてしまった、ピンチなのに……
 
しょうがない……腹を括って一緒に歩く。
 
変わらず ずっと付いてくる、
途中 民家で軒先に居たおばあさんに
この犬のことを尋ねたが知らないという。
こんな目立つ犬なら この辺の集落で有名じゃないのか?と思った・・
 
田園風景を抜けてようやくコンビニがあった、霊山の町だ。
店で買い物をしてるあいだも
犬はちゃんと待っていてくれた。
"待っていてくれた"という表現はおかしい気もするが・・・
 
でも急がなきゃいけない
陽がかなり傾いている、あと一時間程で沈んでしまう!
全体の距離にして4分の3の場所だった。
 
先を急ぐ、犬も一緒だ。
 
地図を確認してそろそろ福島市に入る頃だ、いま見える丘を越えたら街がみえるはず
 
丘の上まで来て愕然とした。
今いる霊山の町は平野だと思っていた
けど 実はまだまだ山の上だった
福島市の街がはるか眼下にひろがっていた
 
標高800mは伊達じゃない
さらに急いだ……
 
そして
ようやく本当の麓と言える場所まで、
目先にある山あいの橋を渡れば もう少しだった…………
 
でも橋の先・・・橋を渡った先に、帽子を被りコートを来た老人が立っていた

橋の先にいる老人。
コートを着て両手を杖で支え立っている。
既に周りは薄暗く、帽子を深く被っている老人の表情は見えない・・
が、こちらを凝視していると感じた。
 
得体の知れない雰囲気に若干の恐怖を感じ、恐る恐る橋を進んで行く・・
 
老人とすれ違う瞬間 最大限に緊張した。
何かあっても対応出来るように…と
 
横を抜けた後も 首は動かさず目線だけ背後を確認するように歩く……10m、20mと離れていく過程で"あること"を忘れているのに気付いた
〈犬どうした?!〉

振り向くのが怖かった・・・
が 犬も気になったのでゆっくり振り向く、なにか起きても この距離なら杖を持った老人相手なら逃げられるだろう
 
……しかし犬はいなかった
橋を渡る前まではいたし、なにより一本道
どこに行ったんだよ?
 
老人はこちらを見るでもなく立っている。
犬は残念な気もするが、なによりここにいつまでも居たくない。
足早に その場を去った……
 
 
そしてようやく福島市の街に到着した。
現在20時、11時間ぶっ通しで歩いた。
お腹が空いていた、福島駅の隣にS-PALというビルがあり食品館もあるが
とにかく疲れていて なにより座りたかった、ご飯はあきらめて駅のホームで帰りの阿武隈急行の電車を一時間、ジュースを飲みながら待った。
 
〈なんか今日一日変な日だったな、犬に付いてこられたり 怖い思いとかもしたけど、無理して歩いて来て良かったな・・結果 楽しかった♪〉
 
でも これは結果じゃない、始まりだった…………
 

一時間ほど待って、21時を大分回った時間に電車は到着した。
 
〈オレ以外誰も客いないな〉
福島駅から阿武隈急行に乗るのは初めてだけど、まあ丸森は田舎だしこんなもんだろうと思った。
 
電車が発車して安心したのか直ぐにウトウトと睡魔が襲ってきた、
〈あと小一時間だし 寝よ・・〉
 
 
「★◎*☆※▲!」
〈んん・・?〉
どっかの駅で人が乗って来たのか
喧しい女の声が聞こえる。
二人組で、一人は年寄りのおっさん、もう一人はフィリピンとかマレーシア系の女だった。
おっさんは女の手を握りしめながらニヤけている、端から見ると不釣り合いな二人だが 女の言葉が何言ってるかわからないし その容姿から大体の事情を想像した。
 
寝むたい・・・喧しいので となりの車両に誰も居ないのを確認して、そっちに移動し また寝入った・・
 
電車が『次は 梁川~』とアナウンスした。
 
扉が開くと結構な人数が乗り込んで来たのが喧騒で分かった……しかし
〈!!!!〉
誰も日本語しゃべって・・ないんじゃないのか?外人さん多いのか?そういう土地なのかな?
日本なのにアウェー感を感じた。
 
〈でも 今日の面白い日にプラスだな、ネタになるぞ♪〉
 
そう思い ひとり悦に入り、目を瞑っていた

『次は 丸森~』
 
梁川からはあまりよく眠れなかったけど
ようやく地元に帰って来た。
 
丸森駅にはオレと あと一組の男女が降りた
駅舎を出て伸びをしていると、横を通り過ぎた男女の男にほうに足の爪先をおもいっきり踏んづけられた。
〈この野郎、人の足踏んづけて黙りか?気付いてるだろ・・〉
気に入らないから わざと大きい声で
「いっってえ!!」と言ってやった
 
すると男は振り向き「□□○▽」と頭を下げた……次に横にいた女も同じようなことを言い 頭を下げた……
正直言葉は分からないけど謝っていることだけは伝わった。
隣にいる彼女みたいな人にまで謝らせて
これじゃ輩だよ、自分が恥ずかしくなった

みっともない真似をしたとおもい「ごめんなさい」と謝った、すると男女が顔を見合わせて笑ってくれた。
外人さんでも ごめんなさいはわかってるだろう
オレはもう一度手を合わせて ごめんなさいと謝り、場が一気に和んだ。
そこで駅舎から駅員が「オーイ!」と呼び掛けてきた、三人で振り向くと「□△!」ともう一言放った。
男女が二言三言なにか喋ったあと、女性が駅員のほうへ行き何事か語っていた。
 
駅員がこっちを指差し何かを言っている。
話し終わって女性が戻ってくると、男と会話を始めた……内容はまったくわからないが女性のほうが苛ついたように少し語気を荒げる、男いたって普通の様子だった。
 
「・・キーコモ カーコモ」
 
〈ん?〉
男がオレと目を合わせて「キーコモ カーコモ♪」とまた言った
今度は人差し指を立て、腕をふりながらキーコモ カーコモと言い
女性となにやら歌い始めた
 
「シロツ▽○♪」
「□△いが♪」
「大雨♪」
 
わけがわからなかった……

キーコモ カーコモ
 
動作から察するに歌い出しのワン・ツーのようだ。
オレもキーコモ カーコモと言うと、男が笑顔で歌い出した。
 
「シロツメグサ 咲いていたよ
 ちょっと臭いが いい匂い
 朝早く 大雨降って
 僕はそれを 猫と見てたよ」
 
男のジェスチャーで一緒に歌えと言っている、正直恥ずかしいし お腹も空いているので早く帰りたかった……
でも男の「キーコモ カーコモ♪」が止みそうにないので一緒に歌ってやった。
夜の11時ごろだぞ、男女三人で何やってるんだ……

46: カテキン 2014/04/21(月)00:11:38 ID:udjqDRpB8
オレが歌の一節を覚えたのを男が確認すると最後に「よし!」と言われてその場を二人と別れた
 
 
実家は丸森駅から南へ阿武隈川を越えた伊具高近くにある
家とは逆方向だが国道113号沿いのコンビニに寄って買い物をして帰路につく……
 
阿武隈川に掛かる丸森橋。
オレは昔からある堅牢な作りのレトロなこの橋のある風景が好きで、毎日通っても飽きることはない。
 
心地好い達成感からか橋の真ん中で川を眺めた・・・・
 
舟が渡っていた。
別にこの場所では珍しくはない、阿武隈ライン舟下りなんてのもある。
 
でも違和感があった、
オレは目を凝らして 近付いてくるのを待った……
 
〈!!!?〉
 
舟には人が6人乗っていた
その内の前方四人が目隠しをして座っている異様な光景を目撃してしまった

〈ヤバイ…ヤバイの見ちゃったよ……〉
 
舟上の一人の男が威圧感を放っている
暗闇でも感じるその雰囲気に気持ちが後退りした時、男の視線がこっちに……橋の上にいるオレに向いた
〈!!!〉
急ぎ視線を外し、何も見てないというふうを装った
 
〈絶対ヤバイ奴だ……〉
 
そしらぬふりをし、橋を渡った。
この先、道の途中にある交番に行こうか?でも関わらないほうがいいか?

交番までは走っても3分程。
行こうか迷い 町内に入ると
道の端に子供がいた。
 
こんな時間に何してんだ?
子供はオレと目線を外すことなく ジッと見ている、すると……
「※※ ※※※>>0�!」
ビックリして振り向くと
オレが元来た方向から何人かの男達が叫んでいた!
〈!!?〉
え?オレか?そう思っていた……
でも、男達が我なり立てながら走って距離を詰めてくると
オレも無意識の反応で走った!
 
何もしてない 何もしてないぞ!
が、走った!交番は直ぐそこだ……

おまわりさん、居てくれよ!
 
交番前まで走った!
が、案の定というか 居なかった。
「ちょっと・・居てくれよ!」
後ろの気配がまだ追ってくる!
仕方なく走り続ける……
 
コンビニで買った弁当類の入った袋が邪魔で走りづらくなったので、勿体ないが仕方なく投げ捨て 走った。
 
通りを右に曲がり 小学校方面へ、
土地勘があるので山に入れば撒けると思い逃げた……
 
結果 撒くことに成功した。
 
〈腹痛え……くそっ!何なんだ……〉
山に入り 息を殺しながらも、何とか呼吸を整える……
本当に追われてるのなら、そこいらにまだ来るかも知れないと思った
 
 
呼吸が落ち着きを取り戻すころ、男達の姿がまたあった…………

オレを探していると確信した……
 
息を潜めて 暫くすると一台の車がやって来た、そこで…〈!!!!〉
 
車の荷台にさっき川で見た舟上にいた目隠しの四人が乗っていた。
運転席からは残りの二人、あの威圧感のある男もいて、オレを追っていたであろう男達と なにやら話しをしていた、
目隠しの人達は荷台に乗ったままだ……
 
そこにバイクが一台やって来て、二人乗りの1人にまた見覚えのある男がいた
〈あっ!〉
丸森駅の前で会った、歌の男だった

歌の男……
 
駅前で意味不明の歌を一緒に歌った奴まで何故?しばらく様子を見ていた……すると目隠しの人達が車の荷台から動きだした
 
目隠しの四人が歌の男の前まで来て、奴の身体中にそれぞれ顔を近付けていた。
 
全身に悪寒を感じた……
 
男の身体の周りを 目隠しをしたままの四人の顔がくまなく這っている、匂いを嗅いでいるように見えるそれだけの光景だが、感じたことのない気味の悪さを放っていた……

60: カテキン 2014/04/22(火)00:11:57 ID:sxIjBtuRZ
目隠し共の行動が終わった後
威圧感を感じさせる男が、歌の男の前に行った。
そして……
 
〈!!!!!〉
 
オレを追っていたであろう男達の、内1人が長い棒で歌の男の首筋に打ち込んだ!
歌の男は地面に倒れこみ、男達が取り囲んで暴行を加え始めた
 
ただそれを見ているしかない……
 
目を反らしたい……でも状況がわからないから反らすわけにもいかない
心拍数が上がり、全身が震える……
 
 
暴行が終わると、歌の男は動かなかった
男達の内1人が足を持って引きずった
 
〈……やめろよ…人だぞ……〉
 
歌の男を車の荷台に載せ、車はその場から走って行った。
男達もそぞろ後から その場を去った
 
 
誰もいなくなった森の中でひとり
只事じゃない事態にあると本当にその時実感した

・・・・・・・・・
 
しばらく動かなかった……
どうしたらいいのか考えた。
辺りには人が徘徊してるだろうし、交番には人も居ないだろうし………交番!?
 
〈警察に電話すりゃいいんだ!〉
 
簡単なことだ、そうすれば下手にここを動かなくていい
バックをまさぐって携帯を見つけ、明かりが外に漏れないようにバックの中で慎重に携帯の画面を確認した。
〈圏外だ…〉
そんなわけない、携帯の電源を一旦落として もう一度電源を入れた…が、ダメだった
 
メールはどうだ?祈るような気持ちで地元の友達にメールを送った
 
『町で変な事が起きてる そっとでいい、外確認してくれ』
 
・・・・・・・・やった!送信出来た。
忘れてたが、散歩の邪魔されたくないと思って携帯をマナーモードにしていて助かった、もし隠れてる最中に鳴ったりしてたら……

……友人からの連絡を待った
 
そのあいだ、食べるものはさっき捨ててしまったが バックに常備してあるカロリーメイトを見つけて少しお腹を落ち着かせた。
 
 
………連絡が来ない……
お腹が落ち着いて、考えに余裕ができたのか 家は直ぐ近くだし帰ろうと思った
それでも近くで何者かが自分を探してるかもしれない、森の中を慎重に移動して家に近付いて行った。
 
案外というか 静かだ
普段はこんな感じだけど。
……通りに出たときに、ちょっとだけ油断した
「※※※※※>>0�!」
しまった!居やがった!走る!
「くっそおおぉぉ!!」さすがに少しキレた!でも戦う術はない。
家は直ぐそこなのに、じっとしてれば良かった?町役場方面に走った!

道を曲がり!曲がり逃げた!
そして直ぐにそこらの民家に隠れた!
 
〈!!〉
 
家の軒に居たおばあちゃんが驚いた感じで口に手をあてオレを見ていた
よりによって人が起きている家に逃げ込んだ。
祈る気持ちでその場を動けずにいた
……足音は…………去っていった
 
〈・・・・・・〉
「すいません!すいません!変な人に追われてて……本当、ごめんなさい!」と言うと、おばあちゃんは察したのか
「いいから 上がらい……」と言い
すんなり家に匿ってくれた
 
 
事情を聞かれて、おばあちゃんがショックを受けない程度に事の説明をした。
「大変だごだ、危ねーから いいがら今日は泊まってがい……」そう言ってくれた
 
おばあちゃんがお茶入れてくれて一息ついて……
「んであんた、どっから来たの?」
「いや、家は直ぐそこなんですけど…」
「んであんた どうしたの?」
〈え?それさっき説明したじゃん…〉
年配の方とはよく話すので、この感じは慣れている、またかと思いながらも同じ説明をした。
 
「んであんた、どっから来たの?」
何度も同じ話しを繰り返すのも知っている、匿って貰っているので丁寧に説明を繰り返す……で、時折おばあちゃんは時計を確認する……
 
「んであんた、どっから来たの?」
何度目かの質問をし、時計を確認しソワソワしてきた………
 
〈!!!?〉
 
直感し、玄関を出ようとした!
車のエンジン音がすぐ迫っていた!

先に動くことが出来た。
逃げる理由もわからない
でも、恐ろしい光景を見ている
追われるなら逃げなきゃいけない……
 
何処へ?
 
通りに出て「くそ……!」
バイクが接近して来た!
〈ダメか……!?〉
だが違った……
 
「乗って!!」
 
何故か言われるままにタンデムシートに乗り込もうとした、そこで…
 
道の端に子供がいた。
何で?どっかで見たっけ?どこで見たっけ?
「はやく!!」
「!!」
急ぎ乗って、走り出した!

「このまま【鹿狼山】まで行きますから」
女の声?
「え?鹿狼山……?」
鹿狼山の名前は地元の人間なら皆知っている、この位置からでも5Km程だ。
「もとの場所へ帰しますから……」
もとの場所?町に何も変わりはないが……
おかしな奴ら以外は……
 
「吉も先に行ってます」
 
〈??〉よくわからないが鹿狼山までは直ぐだろうとおもった……でも
 
〈道が無い…?!〉
 
なんで?
金山城跡から3Km程で鹿狼山のはず?
違うんだ………?!
 
道の端まで来てバイクを降りた、女がメットを外すと
〈あ…歌の女……〉
 
「あの、何で……」
女はオレの言葉を無視して
「用水路から山に向かいます」
「え、なんで?」
「山 険しいですよ、道も無いし…走れます?」
 
女は返答を待たずに用水路に走った。
オレも続いた……

金網をよじ登り用水路に飛び込んだ!
良かった、
水位が膝下程度だった、走れそうだ。
 
〈あれ??〉
 
「ね、ちょっと…日本語喋れんじゃん……」
 
答えなかった。
尚 走る……
 
誰とか聞きたいけど、それ以上聞かなかった
遠くの方でヘッドライトの明かりが確認出来た。
 
それ以上の喋る余裕は無くなった……

「急いでっ!!」
わかっている!
でも 相手も人間なら簡単には追い付けないだろうと思っていた
人間なら……
 
用水路の先に何かがいた……
 
「!!!」
 
信じられなかった……歌の男が立っていた。
でも顔がひどく……ひどく変わって……
首が回らなくなってるのか顎のラインが無く……顔が若干左に傾いていた……
ボロボロだった……
 
「……吉」
女が言うと懐中電灯を渡してくれた。
吉って、駅前で『よし』って言ってたのって名前だったのか……
 
「ここから行きます」
女が指した明かりの先、用水路の脇にレンガ作りの横穴があった
 
横穴に飛び込む!
 
真っ暗闇……懐中電灯を頼りに進む
「・・・メグサ 咲いていたよ~」
「……?!」
こんな時に?!吉が歌いだした。
「あの、覚えてます…歌?」
女が言った
 
「ここを出たら私たちはそれ以上先に行けません、穴を出たらシロツメグサが咲いてるはずです、花の匂いを全身に擦り付けて人間の匂いを消して山頂へ行って下さい……歌の通りに……あとは夜が明けきるまで山を降りないで!」
そこまで言って……
 
「来たっ!!」

女の声に反応し 後ろを確認してしまった
 
懐中電灯の先……
吉の向こうに目隠しの奴らがいた。
 
早過ぎる、こんな早く追いつくわけない……その矢先 奴らが目隠しを外した
 
「見ないで!!」
 
でも言われるのが遅かった、
明らかに異形といえるものを明かりの先に垣間見た……
 
恐ろしかった……
「急いで!!!」
全力で走った!!後ろの吉はどうなる!!………ちょっと間…
 
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」 
何かの絶叫が響いた

恐い
恐い
恐い
恐い……
 
恐かった……
もう後ろは振り返れない
生きたかった…………
どんな目にあっても生きたかった…………
 
「先に行って!!!」
 
もう前しか向いてなかった

 
 
 
 
 
走って……走って……走った先に……
 
ようやく出口があった……
 
横穴を出るとシロツメグサの原っぱが広がっていた
横穴からは何も聞こえない。
急ぎ全身にシロツメグサを擦り付け 臭いを絶った。
 
あとは山を登るだけ……追っ手の気配は無かった。
 
途中 雨がポツリポツリと降ってきた・・・
 
 
山の山頂へ着くと、子供が立っていた。
もう何が起きてもおかしくはない、驚かなかった……
やがて雨は大降りになり夜が明けようとしていた
 
 
雨が止み、山中に白い霧が立ち込め 一人で山を降りた。
すると元の通り、道路があった……
 
 
帰り道……道路脇に犬が亡くなっていた
 
「…………そっか……」
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
難しいね。