323: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:10:32 ID:9DK
1/2
祖母が鬼籍に入ったときの話。
虫の知らせがあった。
祖母が夢に出てきて、実家の祖母の部屋で「布団を上げてくれ」と頼まれた。
布団を畳んで押し入れにしまってあげたら、手を取られて「ありがとねぇ」と言われた。

数年前に祖母の寝起きが楽なようにベッドを買ってあげたうえ、現在私は実家を離れ上京している。
祖母の布団を畳んで押し入れにしまうなんてことは久しくやっていなかった。
ただ、昔は毎日のように手伝っていたため、改めてお礼を言われるとこそばゆい気分だった。
目を覚ましたら私は何故かボロボロと泣いていた。
直後、祖母が自宅で息を引き取ったと父から電話があった。
祖母は以前から肺を悪くし入退院を繰り返しており、最期は慣れ親しんだ自宅で良かったと父が言っていた。

葬儀のあと、祖母のアルバムを親族皆で見ている時に、祖母の夢に続きがあった事を唐突に思い出した。
私の手をとったまま切々と祖母が私に語りかけてきた。祖母の手には力が入っていた。

324: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:11:24 ID:9DK
2/2
いいかい、お前が生きて行く中で、死んでしまう程辛いことが3度ある。
でも死なないように気をしっかり持ちなさい。いいかい、3度だよ。
死んでしまっては駄目だよ。私が何とかしてあげたいけど、3度は我慢なさいね。

祖母は泣いていた。私もつられて泣いていたように思う。
どんな事があっても強く生きよう、そう心に誓った。

私はその数ヶ月後、交通事故にあった。
自転車に乗っている時、後ろから車に突っ込まれ、猛スピードで射出された私は肩口から電柱に突っ込んだ。
祖母の言っていた「死んでしまう程辛い事」は比喩表現じゃなく、案外物理的だった。
通りすがりの人が救急車を呼んでくれて、その人にも「気をしっかり持て!」と言われた。

幸運にも後遺症は残らず、保険やらなにやらで口座が逆に潤ったのは良かったが、
あと2回はこんな事があるかと思うと辛過ぎて死にたい。
おわり

325: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:25:04 ID:9DK
1/4
私の一番古い記憶は三歳。
木枯らしの吹く夕方、一人でブランコを漕いでいるところ。
手も足もかじかんで、とても冷たい。でも今帰れば母に叱られる。
祖母に迎えに来て欲しい、ここはいつも来る公園なのだからきっとすぐわかるはず。
そのうち、風に揺られてるのかブランコに揺られてるのかわからなくなる。

私は母に虐待されて育った。
飲み物をこぼした、ちょっと足音をたてて歩いた、声を出して笑った。
そんな理由ですぐ折檻された。
気が済むまで殴られる、安全ピンでお尻を刺される、冬に水風呂に入れられる。
煙草を吸わされ背中を灰皿にされる、食事を抜かれる、家に入れてもらえない。
私に向かって拳を振り上げる母は、喜んでいるように見えた。
父は見て見ぬ振りをした。
失敗して叱られ何度も蹴られる私の横で、テレビを見ながら食事をしてた。
終わると、「お母さんの言うことをちゃんと聞きなさい」と言った。
助けてくれたのは祖母だけだった。折檻の傷の手当てをして、
一緒の布団で眠ってくれた。
私をかばい、代わりに蹴られてしまったことすらある。それを見た時、
恐ろしさに泣いてしまった。
お前のせいで痛い目にあったと叱られるんじゃないかと思った。
それ以上に、もう自分を嫌いになるんじゃないかと思って、恐怖で息が詰まりそうだった。
二人で部屋に戻ると泣きながら祖母の足に湿布を貼り、自分は殴られても
大丈夫だから、いいからと必死に訴えた。何より祖母に嫌われるのが怖かった。
祖母は私を抱きしめて泣いた。そしてそのまま一緒の布団で眠った。

326: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:26:16 ID:9DK
2/4
あれは多分五歳頃。ふと夜中に目を覚ますと、隣で眠ってるはずの祖母がいなかった。
きっとトイレに行ったんだろうと思い、そのまま目を瞑った。
でも、しばらく経っても戻ってこない。
もしや母に何かされたのかと思い、そうっと起き上がり、襖の外の様子を伺った。
何も聞こえない。音をたてないように襖を開け、祖母を探しに出た。
真っ暗な家の中、どこにもぶつからないようにと注意していた。
気づかれればまた殴られる。
トイレにも台所にも、居間にもいなかった。
もしかして自分を置いて出て行ってしまったのだろうかと思い、
居間を通って玄関に靴を見に行こうとした。
庭に面した窓のカーテンが、少し開いている。
外に人が立っているように見えたので、隙間から覗いてみた。

祖母がいた。こちらを向いて、無表情に突っ立っている。
良かった、私を置いて行ったんじゃなかった。安堵で胸が一杯になり、
カーテンを開けようとした。
すぐに思い留まった。何かおかしい、いつもの祖母と何かが違う。
あんな気味の悪い祖母は見たことない。
何がおかしいのかはすぐにわかった。
祖母は犬の首を持っていた。どこから捕まえてきたのだろう、薄い茶色で、
舌がでろりとたれている。
大きさは多分中型くらい、それでも首を切るのは大変だっただろう。
犬の頭も、足元に転がった体も、祖母も、赤く染まっていた。
しばらく突っ立ったままだった祖母はやがてだるそうに犬の胴と頭を持ち、
どこかに行ってしまった。
見てはいけないものを見たんだろう。私は震えながら布団に戻り、
どうか祖母を元に戻して下さいと神様に祈っていた。神様なんていないと
わかっていたけれど。

目が覚めると、祖母は隣で眠っていた。
元に戻っていなかったらどうしようと思い、起こさずにずっと見つめていたら、
目を覚ましてくれた。
「おはよう、おなか空いたかい?」そう言って笑ってくれた祖母は、いつもの祖母だった。
あぁ良かった。安心して、うん、おなかすいた。と返事をした。
祖母から漂う生臭い匂いは、気にしないことにした。

327: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:27:13 ID:9DK
3/4
家の中を、狐や狸や犬のようなものがうろうろしているのが見えるようになった。
父も母も気づいていないようなので、自分にしか見えていないんだろうと思った。
ある日祖母にそのことを言うと、とても嬉しそうな顔をした。
それは何をしてるんだい?と聞かれたので、ありのままを答えた。
父と母にまとわりついていて、それがくっついてると二人ともとても気分が悪そうだと。

夜中に母が叫ぶことが多くなった。昼間も青い顔をしている。
どうやらあまり眠れないらしい。
母の体調が悪くなってから折檻はだいぶ減ったが、いらいらしているのだろう。
体中ライターの炎であぶられ、手のひらに研いだ鉛筆の芯を何本も差されたりした。
その頃から祖母に、玄関から出入りしちゃいけないよと言われた。
理由は問わなかった、大好きな祖母の言いつけだ。
祖母と私は裏の勝手口に靴を置き、そこから家に出入りするようになった。

家の中が生臭くなってきた。特に父と母から強く臭うようだ。
二人とも奇麗好きだったのに、だんだん身なりに構わなくなってきた。
爪が伸びて、中に黒いものが詰まってる。服もなんとなく汚れてる。お箸を使わない。

328: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:28:15 ID:9DK
4/4
父が独り言を言うようになった。
何を言ってるのか聞きたくて、後ろからそっと近づいてみたが、聞き取れない。
父はとても臭い。それは獣の匂いなのか、父の下着に溜まった
排泄物の臭いなのかわからない。
母が金切り声をあげる。空中に向かって包丁を振り回す。
そういえば最近、折檻されていない。もう母には私が見えていないのだろう。

七歳の時、市役所や病院の人が来て、父と母を連れて行った。
祖母は宜しくお願いしますと頭を下げていたが、みんなが帰ると私を振り返って
にっこりした。
私もにっこりした。大好きな祖母と二人だ、これでもう何も怖くない。

十三歳の時に祖母は脳梗塞で倒れ、体が不自由になってしまった。
家の中にいた獣達は、皆祖母にまとわりついていった。
そう告げると祖母はため息をつき、きっと返ってきたんだねぇと呟いた。
それから二年、痴呆でゆっくりと子供に戻りながら、祖母は他界した。
全身に原因不明の湿疹と蕁麻疹が広がり、掻き毟りながら逝ってしまった。
遺体を解剖して、死因は蕁麻疹で喉が腫れた窒息死だったそうだ。
原因不明の湿疹と蕁麻疹は、動物アレルギーからくるものだと言われた。
動物を飼ったことはなかったけれど、わかりましたと返事をした。
私はまだあの家に住んでいる。相変わらず勝手口から出入りしている。
獣達の姿も、獣のようになってしまった祖母の姿も見える。
祖母が何をしたのかは聞かなかったが、きっと私の為を思ってのことだろう。
どのような姿であれ、祖母が側にいてくれる。それだけで嬉しい。

329: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:39:31 ID:9DK
1/6
小学生のとき、友達とよく隣町の山へ登りに行っていた。
少し荒れているハイキングコースだけど、小学生でも2~3時間もあれば頂上付近まで行ける。
いつもは2~3人で朝から登って、途中の川にある少し水を溜めるダムみたいなところで泳いだりして、夕方降りて帰るだけだけど楽しかった。

ある時、別の友達とお弁当を持って遊びに行くことになった。
男6人でいつもと違う道を登っていくと、とうとう道がなくなり山と山の間の斜面の隙間を登っていた。
小学生はなんでも楽しめてしまうから、そんな所でも笑いながら登り続けた。
実際いつも登る道とそんなに離れていないはずだけど、景色は全く違うし、登り辛い所なのでどんどん陽が傾き、その内日が暮れはじめた。
いつも登る面子と違うので慣れていないため、不安になったのかみんな「そろそろ帰ろうぜー」と斜面をズザザザーと転がりながら降り始める。
帰りも適当に山あいの斜面を降っていると、急にうんちがしたくなった。
小学生の間では皆の前でうんちしたいなんて言うと、たちまちウンコマン呼ばわりされる。自分達もするだろうに、ほんと子供だ。
そんななので皆を先に行かせ、ちょっと隠れた場所を探して野ぐそをしようと考えた。

急斜面ばかりだったけど行きに見なかった道を見つけ、そっちの方でしようと少し歩いた。
すると小屋を発見。
見た目にもかなり古臭く傷んだ小屋でまさに廃屋。
小学生の好奇心とうんちの我慢が限界に来ていたので、この小屋でしちゃおうと入ることにした。
窓のない小屋で、あるのは入り口の扉のみ。
何かの物置なのかなと、ボロいし人も居ないだろうし中でしちゃってもバレないと思って扉を開けようとした。

引き戸には鍵がついていたけど、壊れているのか鍵が開いたままぶら下がっていた。
とにかく入ってうんこをする場所を探す。外にすれば良かったのに何故かこの時は中でしないと!!と思い込んでいた。
小さな小屋だけど、中はなんか間仕切りがされていて更に狭い。
取り敢えず入った右側の突き当たりの壁際に座り込みうんこをし始めた。

330: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:40:40 ID:9DK
2/6
ガタンッ

突然暗くなりパニックになった。
扉を閉められた!?
誰か居る!?ヤベー!!
でもうんこ中で動けない。
うんこし終わるまでに色々考えていた。
あれ?もしかして友達がコッソリついて来て脅かしてるんじゃ。
そう考えたら安心した。
「なーんだ」
暗がりの中、ボロ壁の隙間から漏れる陽でなんとかうんこをティッシュで拭き捨てズボンを履いた。
狭い通路みたいになっているので、足下も見えないし左手を壁に添えながら歩いて入り口まで進む。

誰だよ全く、と扉を引いたが、開かない。
くそっ!扉抑えてやがるな!
全力で引くが、ガタガタ鳴るだけで動かない。
なんだよ、皆で抑えて俺をからかってるのかよー。
しばらくウンコマンだなあと観念し、外に声をかけた。
「あけてくれよー」
だけど誰も返事しない。
陽も暮れ夜がやってきているのに、みんなこんな遊びをするとか馬鹿かよ。
「あけてー」
しばらくガタガタッと引くけど動かない。
ガタガタッガタガタッ ガチャン
え?
ガガ…ガチャガチャッ
扉の音が変わった。鍵かけた?
「おまえら、鍵閉めやがったのかー?おーい」


331: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:41:40 ID:9DK
3/6
『しまってるよ』

ひっ!
いきなり返事が返ってきた。女の子の声…
ビックリしたけど綺麗な声だったので怖さはすぐ消えた。
「だれ?なんで閉めたのさ、あけてよー」
『でれないよ』
なんで知らない僕を閉じ込める真似するんだと思ったけど、よく考えたらこんな時間に山の中に女の子が居るわけない。
居たとしても家族と一緒だろうし、そしたらこんな真似しないだろうし。
「お願いだからあけてよ」
………しばらく間があってから声が聞こえた。

『むりだよ』

「うわぁぁ!!」
突然後ろから聞こえた。
暗くて見えないけど、入り口から左側の壁の奥から聞こえた。
仕切りがあるから入り口からすぐに右か左と分かれてるんだけど、そんな広くないからほんとすぐ先の壁を右に曲がったところら聞こえた。
凄く驚いて、そして怖くなった。
中に居たのか?え?でもさっき外から聞こえた声と同じ…。
なんかヤバイ、ヤバイよ。
凄く怖くなって扉をガチャガチャとゆすった。
けり破れるんじゃと蹴ったり叩いたけどだめ。
『あかないよ』
同じ女の子の声が奥から聞こえる。
怖くて声も出なくなって、ひぃっ…て感じで扉に背を向けたまま奥を見つめていた。
暗いからわからない、でもだれか居るんだ。

332: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:42:28 ID:9DK
4/6
正直ここから現実だったのか夢だったのか判らない。
ガクブルですくんでいたら、奥の暗がりに吸い込まれるような感覚でなんか身体がフラッとそっちへ行ってしまった。
暗くてよくは見えないけど、通路を右へ曲がったら数人が入れそうな部屋になっていて、多分そこに誰か居る。
喋ろうにも声が出ず、ひっと息が漏れるだけ。
部屋の入り口で壁を支えに棒立ちのままいると、
『ィギヤィャヤァァァァァ!!!』
と目の前で大きな叫び声があがった。

「ウワアアアアアアァァァォ!!」
壁に身体をぶつけながら扉まで戻りドンドン叩いた。
『ャァァァァ!!タスケテーーー!!』
背後から耳元で叫んでいるような音量で悲鳴が聞こえた。
もう大パニックでここで失神した。もしかしたら最初の扉をあけようとしたところで失神していたのかもしれない。鮮明すぎてそうは思えないけど。

333: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:43:20 ID:9DK
5/6
気が付くと扉は開いていて鍵もぶら下がったままだった。
だけど鍵は中まで差し込まれた状態、確か入る前は差し込まれてなかったと思う。
ヤッパリ誰か閉じ込めやがったのかな。
でも南京錠とか、鍵がないと開け閉めなんて無理だ。
あいつらにそんな事できないだろうし、さっきの女の子は中にいたし。
とにかくすぐに飛び出て元の道なき斜面を駆け降りた。
もう暗かったけど、多分19時くらいなんだろうと思った。
うちは父親家庭なので、夕食は遅いしその時間に居なくても遊びに行っていると簡単に決められて心配されない。
なのでいつもの通り道に出れて自転車で家へ舞い戻った時は、とにかく安心して自分で持ち歩いている鍵で玄関を開けてすぐに自室へ飛び込んだ。

だけど様子がおかしい。
時計が深夜2時過ぎを差していた。
ええ?さっきまで19時くらいだったのに…
父は深夜までカラオケに行っている事が多いから、この時はまだ帰ってなかった。
取り敢えずご飯を食べて寝た。
さっきの事はまた明日でいいや。

334: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:44:48 ID:9DK
6/6
起きると父が居て、「余り遅くまで遊びに出てるなよ」と軽く怒られた。
昨晩はご飯の準備だけして出掛けたようだ。
小屋での出来事のせいで帰るのが遅くなったと話すと、父は凄く険しい顔になった。
「ハイキングコースだけにしておきなさい」
みたいな事を言われた。

この時の話はここで終わり。

次にこの事について関わったのが高校生の時だった。
昔に隣町で死体遺棄事件があったという話で盛り上がったのだ。
山の中腹にある小屋で女の子が殺されていたという話。
あの小屋の事だ!!
すぐに思い出した。
聞くところによると、小学生の女の子が時期や場所は違うが2人誘拐され、あんな場所にある小屋で監禁されてどちらも数日間猥褻行為をされた後に殺されたという。
その間に食事は与えられなかったとか、小屋の中が板で仕切られて改造されていたとか、鍵が付けられていたとか、1人の遺体はそのまま放置されていたとか、真偽は解らないが怖い話だった。

でもあそこだよな…
仕切り板の事は覚えてるし、なんか嫌な感じがしてあれ以外無いと思った。
もしかして、俺を閉じこめたのは犯人だったのかな。
んで中には監禁されていた子が居たとか。
でもそれだと俺があの時解放されたのはありえない。
だったらあれは幽霊だったのかな。
ただの夢だといいんだけど…気持ち悪いくらいにリアルだった。

文章にしたら余り怖く書けずに申し訳ない。
今でも違和感バリバリの思い出です。

335: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:12:15 ID:9DK
父が某電車で遭遇した人。

平日昼間に暇を持て余した父は、電車に乗って適当に下り方面に向かっていた。
乗客は自分と、斜め向かいの少し離れた座席に座り、顔を僅かに伏せている男性だけ。
その男性の背後の窓から、夕陽に変わりかけた日差しが当たっていた。

男性が背後の窓の外を見るように、僅かに顔を父の方向へ向けた時、男性の顔が見えた。
父は視界の端に映り込んだ男性の顔に、違和感を覚えた。
何だろう、何か変だ、そう思い、目を男性に向けると、
男の顔は、真ん中がぼんやりとして、左右で全く違う顔だったらしい。
明らかに光の加減ではなく、全く別の顔が左右にあって、ふわふわとボヤけた真ん中で繋がっている。
その真ん中のボヤけた感じはどうにも形容し難いという。とにかく、ぼんやりと陽炎のようにボヤけていた。
父は背筋に寒気を感じ、瞬時に目を背けた。

不気味に思った父は、目的もないけれど次で降りようと決心。
次の駅に着くまでに左右別の顔を持つ男が気になって気になって、しかし気付かれてはまずいと懸命に顔を伏せていたという。
そして電車が止まり、父は急いで、しかし怪しまれないように降りた。

ホームに降りた父が、ドアの閉まった車内をちらりと見やると、男がじっとこちらを見ていた。

336: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:43:06 ID:9DK
高校時代のほんのり怖かった話

高1の時だったと思う。
生徒会に所属してたんだが、文化祭直前で結構帰りが遅くなる日が続いた。
当時電車で1時間くらいかけて通学してたんだけど、ある日の8時頃の帰り電車での出来事。
そこそこの田舎で普段から電車は結構空き空きで、夜8時ともなればいわずもがな。
乗った車両は自分一人だった。
疲れも溜まってたので、直ぐに寝てしまった。
30分ほどで起きたんだけど(次駅のアナウンスで予想)、隣に人が座ってて、俺の肩に頭を乗せて眠ってた。
その時点でえっ?と思った。
相変わらず空いてる車内でなんでわさわざ俺の隣に座ってるのか理解不能だったけど、横目でチラッとみるとどうやらOLのお姉さんっぽかったので、男子高校生としては肩を貸したままにする事を即断した。
だんだん、どんなお姉さんかな?可愛いかな?と気になり出して、トンネルを待った。
トンネルに入ると正面のガラスが鏡みたいに映るからね。
そしてついにトンネルへ。
目を異常に見開いて口だけニタァと笑ってる女の顔が窓に映っていました。

337: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:46:58 ID:9DK
1/2
2年前まで僕は大阪府の中でも奈良よりの小さな市に住んでいました。
そこには大和川という大阪では淀川の次に有名で大きなが流れています。
その川の向こうはまた別の市、つまり大和川は市と市の境目となります。
川にはとても広くて長い橋がかかっています。
その橋は大阪外環状線にあり、交通の面でも車の行き来が激しい所です。
橋の下には大和川。
残念ながらここは自殺の名所としても有名で、毎年ここから身を投げる方が跡を絶ちません…

ある日のこと。
橋の下には6面ほどテニスコートがあり、僕は友人とテニスをしに橋に向かいました。
橋の手前に自転車を置き、歩いて橋の下に下りようとしたとき・・・
僕たちの「後ろ」から女性の叫び声がしました。
その声に驚き、後ろを振り返ると、20代くらいで髪の長い女性が叫びながら僕たちの所に向かって走ってきます。
そしてこう叫びました・・・

「あそこを見てください!
橋の真ん中!!
女性が飛び降りようとしてます!!!
はやく助けてあげてください!!!!」

そう言われてふと橋の真ん中を見ると、確かに女性がいました。
橋の真ん中から下の川を見つめ、靴をぬぎだしています…
僕と友人はその光景を目の当たりにし、あまりの衝撃と同時に助けなければと言う思いで、
教えてくれた女性にここにいるように伝え、全力疾走で橋の真ん中からまさに飛び降りようとしてる彼女のもとへ向かいました。

338: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:48:48 ID:9DK
2/2
長い橋の真ん中に向かい、息を切らしながら必死で走る僕と友人。
彼女はそれを知らず橋の手すりに足をかけよじ上っています。
声すら出ないほど必死にたどりつこうとする僕と友人。
僕たちが追いつくかどうかで彼女の命が決まる。。
そう思うと今まで体験したことないほどの全力疾走になります。
でも、それに気づかずとうとう彼女は橋の柵に立ちました。
下をじっと見つめています。

間にあうか、手遅れか・・・
彼女が意を決して飛び降りようとした瞬間!
まさにその瞬間・・・

落ちるギリギリで僕たちの手が届きました。
それでも足と体をバタつかせ、落ちようとする彼女。
必死で抱えて引き戻そうとする僕たち。。
やがて、なんとか道路側に彼女を引き戻した時は安堵の気持ちや恐怖で脚の震えが止まりませんでした。

しかし・・・

本当の脚の震えはその直後はるかに強烈な全身の震えに変わりました。。。
僕と友人が全力疾走で橋の真ん中まで行き、引き上げた女性・・・

その女性の顔は…

僕たちに自殺する人がいると教えてくれた
「後ろ」にいた女性でした・・・・

339: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)08:15:19 ID:0rx
ぞくっとするね

340: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:21:06 ID:9DK
1/6
私が大学生だった夏休みに経験した話です
私は大学の3年生の夏休みに24時間営業のガソリンスタンドで深夜アルバイトをしていました。
ここの店は客が自分で給油した後、レシートを持って店内のレジで精算するという形をとっていました。
深夜シフトは2人体制なのですが1人はアルバイトでもう1人はこの店のオーナー夫婦が交代しながらのシフトでした。
このオーナー夫婦の家は店の前の道路を挟んで向かいにあるため夜中はほとんど自宅にいました。
なので実質的に深夜は店にアルバイト1人しかいないことになっていました。
ガソリンスタンドの近くには小高い台地が広がっていて深夜になると走り屋の人たちがそこの台地に車で走りにきます。
そのため深夜にこの店に来る客層もスポーツカーに乗った男性客が1人で来ることが多かったです。
深夜はあまり人が来ないので私は店の中のレジで座りながら大学の論文を書いて過ごしていました。

341: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:21:38 ID:9DK
2/6
私がアルバイトをはじめて三週間ぐらいが過ぎたときに一人の男性客がやってきました。
その男性はここの常連で30代ぐらいの細身の人で青いスポーツカーで来ていました。
私がなんとなく給油している男性を店内の窓ガラス越しに見ていると、
男性はふいに自分の首の後ろの付け根部分を左手でさするように掻いていました。
10秒ぐらいして掻くのをやめましたが、給油が終わり精算を済まそうと男性が店内に入って来たときにも
先ほどと同じように男性は自分の首の後ろを掻いていました。
私は男性が蚊にでも刺されたのかなと思いあまり気にとめていませんでした。

次の日もアルバイトをしていて、今度は金髪の20代ぐらいの若い男性が来ていました。
この男性も深夜にこの店に来る常連で、改造した白いスポーツカーに乗りいかにも走り屋という風貌でした。
男性の給油している姿を見ていると、その人も昨日の男性のようにときどき首の後ろを掻いていました。
そのとき私は妙な感覚に襲われました。
言葉で説明するのは難しいのですが変な違和感を感じたのです。

342: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:22:01 ID:9DK
3/6
その事が気になり客が来るたびに客のしぐさを細かに観察するようになりました。
すると自分の首の後ろを掻くような動作をする人は走り屋の男性客に限られている事がわかったのです。
ただ、わかったところで何かあるわけではなくそのまま日々は過ぎていきました。

そして夏休みが終わるまで後1週間となった深夜に恐ろしい体験をすることになりました。
この日の深夜も常連の30代の男性が青いスポーツカーに乗って店に来ていました。
私は論文も書き終わり他にすることが無く、暇を持て余していたので
普段全く見ない店の防犯カメラのモニターをぼんやりと眺めていました。
カメラは各給油機に一台ずつ設置されていて、客が給油機に付いている操作画面に向くと
顔の正面を斜め上から映す形で設置されています。

343: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:22:27 ID:9DK
4/6
私は男性の写るモニターの映像を見ていたのですが、その時何か違和感を感じたのです。
モニターには男性の正面がみえました。
その右肩の後ろにサッカーボール位の大きさの黒く丸い塊のようなものが映っていました。
よく見るとそれは髪の長い女の顔でした。
女の表情は目が虚ろ、口はだらしなく半開き状態で全く生気を感じないように映っていました。
そして女の顔は常に男性の肩の後ろにべったりと付いていて離れません。
男性にはそれが見えていないのか存在に気づいていないのか淡々と給油機の画面を操作しているようでした。
しばらく様子を見ていると、ふいに女は男性の首の後ろに顔を近づけ、口をすぼめて息を吹きかけるような仕草をしたのです。
すると男性は自分の首の後ろを右手で掻きはじめました。
それを見た女は口を大きく開き、顎を小刻みに震わせケタケタと不気味に笑い出しました。
以前、私が感じていたあの違和感の正体が判明したのです。
それと同時に自分の中に恐怖がわきあがってきました。

344: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:22:54 ID:9DK
5/6
私はしばらくの間、モニターに釘付けになり身動きかとれませんでした。
店の入り口の自動ドアが開き、客が来たことを知らせるチャイムが鳴った音を聞いて私は我にかえりました。
顔を上げると先ほどの男性が給油の精算をしにこちらに歩いてきたのです。
男性の肩に目を向けたのですが、先ほどのモニターに映っていた女の顔はありません。
あれは自分の見間違いではないかと考えながらレジを打っていました。
しかし私がお釣りをレジから出そうとした時、おもむろに男性が自分の首の後ろを掻きはじめたのです
(いる!いる!目には見えないが男性の肩に女は確実にいる!そして今も無邪気にケタケタと笑っているのだ)
と私は自分の心の中で叫びました。
体中が震え、油汗が額に滲んできました。
そんな私を男性が怪訝そうに見ていましたが何とか済ますことができました。

345: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:23:39 ID:9DK
6/6
男性が店を出てからはあの女の不気味な笑顔が頭から離れず、気持ちが落ち着きませんでした。
レジの椅子に座り震えながら朝が来るのを待っている事しかできなかったのです。
防犯カメラのモニターを見ることもありませんでした。
幸いにも交代の時間まで客が来なかったので何事も起こらず朝を迎えることができました。
その後私は残っていたアルバイトをすべて病気を理由に休みました。

以上が私が大学生だった時に遭った恐怖体験でした

346: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:24:53 ID:9DK
1/2
自分が消防時代に体験した話を聞いて下さい。
当時小三だった自分の家(集合住宅)の近所にはごみの不法投棄所みたいな所が有り、
今思うと本当にどうかしてると思うんですが、その時は面白い物やまだ使えそうな物
があったり人目につかなかったのもあり、同じ住宅に住んでる同級生の友達何人かと
秘密基地にして遊んでいました。
秘密基地の近所には有名な糞ババアがゴミ屋敷みたいな所に棲んでいました。
そいつは子供に嫌われていて、もちろん自分達も大嫌いだったので
そいつが外に出るたびに大声を出したりして
驚かすのを遊びとして、学校の帰りには必ず寄っていたのです。
夏休みに入ってから間も無くのある日、自分と友達数人はいつものように
プールに行く前に少しそこでゆっくりしてから行こうと言う事になり、
皆で作ったごみの通路を通って秘密基地に入り、手製の小部屋の中で
持ち寄った菓子などを食べながら時間を潰しました。
ややもしてから、友達の一人が腕時計を見てそろそろプールの開く時間だから
行こうと言い自分達はごみの山の中にお菓子の袋を隠し、秘密基地を出ました。
すると、最初に来た時にはなかった新しいごみが秘密基地の入り口に並べてあります。

347: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:25:18 ID:9DK
2/2
それは、紙のパッケージをぼろぼろに剥した汚ぇみかんの缶詰でした。
全部口は開いていて、缶も錆びていたり油で黄色く汚れている完璧なごみなのですが、
バカガキな自分達は興味を引かれて、半分閉じているぎざぎざの汚い蓋を
木の棒を使って開けました。
中に詰まっていたのは生肉でした。
売っている肉とは違い、ぐちゃぐちゃの細切れ肉には小さいごみみたいなのが
混ざっていてとても美味しそうだとは思えません。
それを友達はバーベキューごっこと称しながら太陽光でかなり熱くなった
トタンの上にひっくり返しました。
いきなり、中から出てきた生肉を木の棒で解していた友人が「ウェ!!」と
短い叫び声を上げました。
なんだなんだと興味深々で駆け寄った自分と友達が見たものは、
肉の中に混ぜ込んであった大量の毛でした。いや、混ぜてあったというよりも
まだ毛が付いたままの肉も入っていたような気がします。
明らかにそれは家畜じゃない動物の肉以外の何物でもないのですが、
頭の悪い自分達は缶詰の中には腐ったコンビーフが入っているといって気持悪がり、
全部糞ババアのゴミ庭にぶちまけてしまいました。
思えばアレは猫肉の缶詰だったのかも知れません。
住宅で可愛がっていた仔猫の姿が見えなくなったのも確か夏休みに入る直前でした。
でも缶詰は一つ二つじゃなく有った筈です。仔猫にそんな質量があるとは思えません。
昔から変質者の多い地域ではあったのですが、今思うと相当洒落にならない思い出です。

348: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:26:32 ID:9DK
1/3
今から十年以上前の出来事
当時二歳になったばかりの息子が大病を患って
総合病院に半月ほど入院することになった。
要付き添いの小児科病棟だったため
昼間は実母と義母が交代で、夜は仕事が終わり次第に私が付き添った。

子供を寝かしつけてからリネン室の中にある簡易ベッドを
引きずり出しているとき子供の泣き声がした。
ウチの子じゃないな、と思いながら振り返ると
五歳くらいの女児をおんぶした男性が廊下を歩いている。
女児が泣き喚き、体を反らしているので
男性は自然と前かがみになり俯き加減でゆっくり歩いていた。

349: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:26:54 ID:9DK
2/3
男性は子供をあやす為に廊下を行ったりきたりしているようだった。

ベッドを病室に運ぶ途中ですれ違ったので軽く挨拶すると
男性は困ったような笑みを浮かべて会釈した。
ベッドに横になっていると女児の泣き続けている声が
遠ざかったり近づいたりして一晩が過ぎた。
眠れないのは困ると思ったが神経が張り詰めているのか割と平気だった。

泣く女児をおんぶして歩く男性の姿は毎日見られた。
三日もすると泣き声も気にならなくなり
泣き声の途中で「ママ、ママ」と呟く女児や
「いい子、いい子。マイちゃんはいい子だね。」と
女児をあやす声も心地よいBGMとして眠ることができた。

350: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:27:12 ID:9DK
3/3
退院前夜、手洗い場で歯を磨いているとまた泣き声が聞こえた。
歯を磨きながら鏡を見ていたが通るはずの親子が見えない。
振り返って声のするほうを見たら後姿が霞んで見えた。
あぁ、あの二人は彷徨っているのか。
納得したと同時に悲しくて悲しくて仕方なかった。

三年前、病院は移転のため取り壊された。
この時期になると今もあのやさしい男性の声を思い出す。

351: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)16:06:52 ID:88F
今日もいいねぇー(*・ω・*)

352: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)16:53:04 ID:G6I
>>1さん毎日楽しみにしてますよー

353: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:04:13 ID:9DK
1/2
大学生の頃貧乏旅行した時の話

半日電車に乗っていて深夜てっぺん近くに関西本線の某駅で降りた。
何もない田舎なんだけど翌朝行きたい史跡の最寄りだから
ここの近くのネカフェに泊まろうと思って調べたらネカフェあるにはあるんだけど、駅からちょっと遠いんだ。
仕方ないから重いショルダーバッグ担いで線路沿いの暗い道をよたよた歩いてた。
街灯がチラホラ立ってたんで真っ暗ではなかったんだが人通りも開いてる店もなくてちょっと怖かった。

15分くらい歩いていると先の方が林みたいになっていて木の影がたくさん見えた。
うわ嫌だなあと思ったが今更引き返せないし腹くくってそのま歩き続けた。
だんだん林が近付いてくる。街灯もこの辺りには立ってなくて真っ暗。
だからそろそろ携帯のライトを付けなきゃなと思い始めた頃だった。

林の向こうからヘッドライトが見えた。近づいてきてタクシーだと判った。
空車みたいだ。
手を上げようかと思ったが金ギリギリしかなくてネカフェまでいくらかかるか不安だったから迷った。

ああ通り過ぎちゃうと思ったら、すれ違う時に不自然にスピードを落としたんだよ。
あれっと思って運転席を見ると髭面のおっさんがこっちを見て何か合図してるの。
車の進行方向(つまり俺が来た方)を指差してその後左方を指差した。立ち止まって通り過ぎた車のテールランプを眺めながら首を傾げていると、
車が100メートルほど先で不意に左折した。ウィンカーを出さずにいきなり曲がった。
俺はさっきの合図と照らし合わせて、ついて来いということかなと思ったが、正直怪しくて躊躇った。
構わず先を急ごうと前を見たが暗い林を見るとさっきよりも不気味に思えてよし、と引き返したんだ。
角を曲がるとなんと200メートルも先に車が停まってた。ますます怪しいのだがここまできたらとそこまでよたよた歩いていった。バッグのベルトが肩に食い込んで痛かった。
車の側まで行くと運転席の窓が下りておっさんが顔を出した。
「どこに行こうとしてた?」いきなりそう訊いてきた。

「いやあの、××っていうネットカフェに行こうと思ってたんですけど」
「乗って。行くから」
「え、でも……」
「初乗りでいいから。乗って乗って」
「はあ」

俺は怪しいと思いながらも成り行きに流されふらふらと乗ってしまった。

354: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:05:00 ID:9DK
2/2
後部座席に乗り込んでバッグをドスンと下ろしたら運転手がすぐに言った
「あそこ曲がる前に伏せて」
「は?」
「さっきの道に戻る前に伏せて。座席の前にしゃがみ込んで。荷物も」
「ええ?なんでですか?」
「後で説明するから。俺がいいと言うまで動かないで」
訳が分からないまま俺は言うなりになって足元にしゃがみ込んだ。バッグも下に落とした。
運転手はちらっとこっちを見てそのままでねと言った。窓の外は空しか見えない。やがて右に曲がったようだった。
直進する。ほどなく林に入ったと見え窓に木の茂みが流れていった。
林を抜けるのに結構長くて30秒くらいかかった。
運転手はあれきり無言のまま。
いつまでこうしてなきゃならないんだろうと思いながらも喋りかけ辛くてしゃがんでいた。

ふっと嫌な想像が頭を掠めた。このままさらっていく気じゃないだろうな。こっそり外を見ようか。そろそろっと頭を上げ始めた時、運転手が言った。
「着いたよ」
外を見るとそこは確かにネカフェの前だった。
「ありがとうございます」
メーターは回ってなかった。運転手は初乗り料金を告げ俺は払った。
このまま降りようかと思ったがやっぱり気になってなぜしゃがませたのか、そもそも最初の合図は何だったのかを訊いた。
「いたんだよ、あそこに」
「え、どこですか?」
「林を通っただろ?あそこな、時々おかしな奴らが待ち伏せしてるんだよ」
「待ち伏せ……」
「通りかかった奴を殴ってボコボコにして身ぐるみはいでレイプして、もう何人も被害に遭ってる。男も女も」
「ええ?!何ですか、それ。警察は?」
「捜査してるはずだが、一向に捕まらない。暗くて目撃者もいないせいか、他に何かあるのか。何にせよ地元の人間は夜は決して徒歩や自転車で通ったりしない」
「とにかくそれで合図を?」
「もう林まで近かったから、あからさまに停まったらバレる。獲物を奪ったと追っかけてこられたら面倒だからな」
「しゃがんだのも僕を乗せてることを隠すためだったんですね」
「ああ。じゃもう帰るから」
「あっ、最後に一つだけ。なぜ今夜いると判ったんですか?」
「血がね。ライトで見えたんだ。まだ乾いてなかった」

355: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:06:04 ID:9DK
レスくれる人ありがとう
リクエストもあれば探しますよ

356: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:19:20 ID:9DK
1/4
金曜日の夜、突発的に土・日と連休だし久々に実家に帰ろうと思った。
実家は現在住んでいる市内から車で1時間半程度、途中山一つを越えなければならない道程だ。
実家に電話をした後、所用を済ませ夜9時頃に家を出た。

出発から約40分、強い雨も止み峠に向かって上り道を快調に進んでいくが、濃い霧が出てきてスピードを落として走っていると後ろに県外ナンバーの車が近づいてきた。
さっさと追い抜けばいいものの後ろにピッタリくっついてゆるやかな蛇行で「さっさと行け」とばかりに煽って来る。
スポーツカーに乗った二人組がニヤニヤと笑っている様子がルームミラーで見える。
抜かせようと左に寄せても抜かないのでどうしようかと思っていたら、良い考えが浮かぶ。
増々霧が濃くなってきた頃、前方のトンネルに向かってスピードを上げて後ろの車を振り切った。
トンネルに入らずに今は使ってないその隣にある旧トンネルのほうに素早く入ってライトを消した。
案の定、こちらに気づかずトンネルを通過していく様子が見えた。

357: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:20:11 ID:9DK
2/4
旧トンネルを出て国道に戻って進んでいると、濃い霧の為スピードを出せないのかさっきの二人組のスポーツカーに追いついた。
峠道も下りに差し掛かった頃、いたずら半分でスポーツカーに接近してみた。
トンネルで消えたと思った車が後ろにいたら驚くだろうか?
少し霧が晴れてきて視界が良くなってきた、車を後ろに接近させてしばらく走っていると運転している方がこっちの車に気づいて模様、助手席の男に合図している。
ルームミラー越しに前の車の二人と目があった。
するとものすごく驚いた顔でこっちを見ている助手席の男、ミラーではなく身を乗り出してこっちを見ている。
その直後、スポーツカーは猛スピードで峠の下りを走り始めた。
ちょっと驚くかな?とは思ったがここまで驚くほどのことか?
前を行くスポーツカーは霧の中どんどんスピードを上げて見えなくなって行く、地元民のオレから見ても明らかなオーバースピード。
霧が無くなっていく視界の中遠くで「ドーン」という音が聞こえた。

358: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:20:47 ID:9DK
3/4
どれだけスピードを出していたのか。数百メートルほど坂を下った先でゆるやかな右カーブのガードレールを突き抜け、運良く下の水田に落ちた様子。
近くの農道に車を停めてスポーツカーの様子を見に行くと水田の泥の圧力でドアが開かないらしく、窓から這い出てくる2人の男の姿が。

「おーい、大丈夫かー?」と声をかけると、ビクっと恐怖に顔が歪む2人の男。
その目はオレでは無くオレの乗っていた軽自動車を見ている。
水田の泥の中で震えながらオレの車を指さす2人。
ん? オレの車の助手席になんか人が乗ってないか?
オレにはぼんやりとしか見えないが血だらけの男が助手席に座っている!!
スポーツカーの二人が驚いていた原因はこれか。

359: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:21:31 ID:9DK
4/4
だが、不思議とオレにはぼんやり見える人影は怖くないしどこかで見たことがあるような気が…
ああ、小さいころ事故で亡くなったオレの父親だわ。そう確信した。

突発的に実家に帰ろうと思い立ちその前に済ませた所用、市内の納骨堂で先祖にお参りしたのは一緒に実家に帰るつもりでオレをそういう気にさせたのだろう。
平気で車に乗り込むオレを見て恐怖に顔を歪める男たちを残し、実家への家路を急ぐ。

オレの気分は不思議と晴れ晴れとしていた。

360: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:50:26 ID:9DK
霊的な話じゃないんだけど10年位前に友人から聞いた話。
経験したのはその友人の知り合い。

友人の知り合いは、当時、電車の車掌の仕事をしていた。
田舎の私鉄だったものだから、運行経路には見渡す限り
田園地帯ってのもあって、人家がないと言う場所もある。

ある日、夜中に回送車両を同僚と運行していたら、突然
目の前に人らしきものが飛び込んで来た。
突然だったものだからブレーキをかけても間に合わず、
電車で引いてしまった。
場所は見渡す限りの田園地帯。
だもんで、会社に緊急連絡をし、そのままにしては置けな
いと言うのもあって、懐中電灯を持って飛び込んだ人を
同僚と一緒に探した。

けれども体は全部見つかったものの、頭部だけが無い。
季節は夏で、田の稲が大きくなっていた頃だったから、多分
田の稲の中に落ちてしまったんだろうと思い、田に入り頭部を探しに。
田に入ると足元に何かが当たり、激痛が走った。

同僚に助けを求め、片足を上げると、頭部が足に食らい付いていた。

踏んづけた途端に顎の神経かなんかを刺激したんじゃないかと
本人は語っていたそうですが。
亡くなった方にはご冥福をお祈り申し上げます。

361: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)19:45:25 ID:9DK
20年くらい前に高校時代の友人に聞いた話だけどもう一つ。
刑務所で有名な某市の刑務所の裏手の山の中腹に身よりの無い囚人を弔う為の囚人墓地があった。

当時、免許取り立ての友人は男2人、女2人の計4人で肝試しに行ったそうだ。(現在は鎖がかけられ車での侵入は出来ない)
囚人墓地への道は狭く車がすれ違うのも厳しく、囚人墓地まで行ってかろうじてUターン出来るスペースがあるのだそう。

友人はそのスペースに頭から突っ込み(入り船状態)、エンジンを切ってロックして囚人墓地内へ男女4人で踏み入れたらしい。

特に何もなくキャーキャー騒ぎながら車へ戻ると、車のエンジンがかかって車の向きも逆(出船状態)だったんだと。

最初は4人共にパニくって車に近づく事も嫌だったらしいが、囚人墓地に残っている恐怖感が勝ったらしく、車に乗り込み大急ぎで下ったらしい。
下っている最中に車をバンバン、バンバンと外から何者かに無数回に叩かれていて、(4人ともにハッキリ感じていたとの事)もう気が気では無かったらしい。

因みに4人とも嘘をつくような人間では無い。

362: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)21:28:50 ID:dJZ
引っ越した先にあった近所のラーメン屋がそうだな
常連にだけメニューにないツマミやビール出したりしている
かってに常連が冷蔵庫からビール出して飲んでいて
「すいません、自分も瓶ビール、グラス1で」って注文したら
「いやいや、ビールはメニューに無いでしょ?見えないの?」
ってこっちも見ずに背中で返された
常連はクスクス笑っているし不快極まりない
しかも
「ねー○○ちゃんさ、今度別の銘柄の瓶も入れてよー」だとか「そこのチャーシューの切れ端頂戴!つまみにするわ」
だとか当て付けのようなやり取りが続く
流石に俺もブチ切れてカウンターにラーメン代だけ叩きつけるように置いて「もう来ません!」って出てきたわ
その数日後にその店の前通りかかったら潰れていた
いや、潰れていたと言うか昨日今日潰れたような状態じゃなくて廃墟のような有様
えっ!?なんで!?と思い店内に入ってみたら
ボロボロでホコリまみれ
ただ、その中で俺が置いたラーメン代だけがカウンターの上にホコリもかぶらずに残っていた
一体あの店は何だったんだろう…

363: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)21:55:49 ID:9DK
2Kのボロアパートに一人暮らしです。
昨日はバイトから帰ってくる途中でお腹が痛くなって、急いで家に入ってトイレに駆け込みました。
バッグとかも台所(玄関入ると狭い台所で、そこにトイレのドアもある)に投げっぱなしの状況でしたが、何とか漏らさずセーフ。

さて、出ようかとウォッシュレットのスイッチに手を伸ばした瞬間、台所を誰かが歩いている音がする。
ミシッ…ギュッ、ミシッ…ギュッ
しまった!玄関の鍵かけわすれた?!と思っても後の祭り、更にトイレの鍵も掛けていなかったので、音がしないようにそっと
手を伸ばしてトイレの鍵をかけました。
ミシッ…ギュッ、ミシッ…ギュッ…ギィ…
足音がトイレの前で止まります。

うわぁどうしよう!?と泣き顔になっていると、着信音が鳴りました。響き渡る「つけまつける」友達からのメールです。
幸いスマホはポケットに入っていたので「あ、もしもし!うん今家に帰ってきたとこ、え?今から皆で来るの?いいよ狭いけど。
すぐ来るの?え?そんなに近くに居るの?うんわかった待ってる!」と、電話がかかってきたふりをして受け答えをしました。
ミシッ…ギュッ、ミシッ…ギュッ…カタン
どうやら玄関を出たような音がしたので、そっとトイレのドアを開けて覗いてみると誰も居ません。

ダッシュで玄関に行ってみると…玄関の鍵はかかっていました。

364: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:03:44 ID:9DK
1/2
1900年頃、ロシアのペテルベルクにある雑貨商がいた。
彼は当時まだ珍しかった蓄音機とレコードを商っていたが、その頃のレコードはダンス音楽やブラスバンドや俗謡しかなく売り上げも伸びなかった。
そこで彼は英国グラモフォン社にある企画を提案した。
それは、ロシア帝立オペラの歌手にレコードを吹き込ませて商品にしようというものだった。彼の懸命の説得もあって帝立オペラの歌手たちは録音契約に応じ、レコードは大ヒットとなった。
彼はこれによって少なからぬ金を手にしたが、その金でさらに商売を拡大するために彼自身の録音スタジオとレコードのテスト生産設備をつくった。

ますます商売がうまくいくかと思ったある日、彼は惨殺死体で発見された。
警察の調査も行き詰まり事件は迷宮入りとなった。
彼の録音スタジオで録音された原盤やテストプレスされたレコードも持ち去られており、それらの行方も不明であった。

365: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:04:27 ID:9DK
2/2
それから何年もたったロシア革命前夜のある日、キエフ在住のコレクターであった
ソビーノフは珍奇なプライベート盤のレコードを入手したと友人らに報告しているが、直後に彼はきわめて恐ろしい状態で急死したとされている。
革命の混乱あって死因の詳細や、彼が入手したレコードが何であったかも含め不明である。1930年代の中頃に米国ピッツバーグで鉄工業を営んでいたマックモリスは、判読が難しい
ロシア語の手書きレーベルの古いレコードを入手したとコレクター仲間に報告しているが、これも直後に自社の工場内の事故で亡くなっている。

大正期に東京神田の古レコード屋に手書きの不明なロシア語のレーベルのレコードが出たということを作家でレコード評論家の野村胡堂がエッセイに記しているが、
直後に関東大震災が起きてしまい神田界隈は焼けてしまった。
焼けた商店の在庫レコードがコークスの固まりのようにくすぶっていたとこれも野村胡堂が記している。

他にもアメリカや英国で、判読が難しいロシア語の手書きレーベルのレコードが古物商の店頭やオークションに出たという話はあるが、
いずれもコレクター同士の話題で一般には伝えられていない。
現在良く言われていることは、それらのロシア製の古いレコードは死んだ雑貨商のものではないかということである。
ただし、その録音された内容がどんなものであるか書き
残されているものはない。

366: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:08:28 ID:9DK
1/3
ある蒸し暑い夏の夕暮れ時、俺は2階で昼寝をしていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

誰か来たようだ。俺以外家には誰もいないし面倒くさいので無視して寝ていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

それからしばらく一定のリズムをつけつつ、なり続けるチャイム。
なんだよ、しつこいなあ。一体誰が来たんだ?
2階の俺の部屋から玄関をそっと見ると、白っぽい服を着た40歳位のおばさんが
麦藁帽子をかぶった、お揃いの白い服を着た女の子を連れて
チャイムを押しているようだ。
最近流行りの子連れ宗教勧誘か?
全く面倒くさいなあ、とりあえず出てやるかと思い、
下に下りて玄関を開けると誰もいない。
なんだよ、もう行ったのか。せっかく出てやったのに。もう1回寝ようと再び2階の
自分の部屋で横になった。すると、

367: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:09:13 ID:9DK
2/3
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

また鳴った。窓から見るとまたあの親子だ。なんなんだ一体!
俺は半分キレぎみで下へ駆け下りた。
その間もず~と一定のリズムで鳴り続けるチャイム。
玄関のドアをバ―ンと開けて、怒鳴りつけようとして・・・・
誰もいない。ドアを開ける直前まで確かに鳴っていたのに。
隠れる場所なんてどこにもないし、
どんなに足が速くても一本道の突き当たりにある家から見えなくなるはずがない。
しばらくポカ~ンとその場で立っていると・・・

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

目の前のインターホンに誰もいないのにチャイムが鳴り響いた・・・
俺はダッシュで家に入り鍵を閉め、部屋のカーテンをして
布団に入って震えつづけた。
それからしばらくチャイムは鳴り続けた。
もう1回窓から玄関を見下ろすことはどうしても出来なかった。

368: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:09:44 ID:9DK
3/3
次の日の朝、親にたたき起こされた。
「あんたに手紙。女の人からみたいよ」
にやにやしている。新聞を取りにいって見つけたらしい。
白い封筒に名前は書いていない。なんでこれで女だって分かるんだよ!
とりあえず開けて見ると綺麗な文字で

「なにかがあなたの家へ入ろうとしています」

とだけ書いてあった。

369: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:23:22 ID:9DK
3年ほど前まで、Eフロアというところがありました。
そこにはキッチンがあり、昼食と夕食を自分たちで作れるようになっていました。
一時期、S田K子さんという方がほぼ一人で料理を担当していました。
彼女は食べ吐きの常習者でした。

ある時、わたしは彼女がトイレでオェェボトボトボトボトボトと吐いてるのを聴きつけました。
以前から怪しいと思っていたのですが、トイレの前で偶然決定的な音を聴いて確信しました。
わたしは慌てて、元居た場所へ戻って息を潜めました。
しばらくするとS田さんが、トイレから大鍋を持って出て来ました。
彼女はわたしに気が付いていない様子で、Eフロアの方へ姿を消しました。
その時わたしは医院用のカーテンと通常のカーテンに隔てられ、影も映らない状態でした。
検査室勤務を知らないS田さんはきっと、この死角を知らなかったのだと思います。

昼の時間帯、わたしは怖気を押えながらEフロアの様子を見に行きました。
案の定、Eフロアには例の鍋が―味噌汁の鍋や麦茶のボトルと並んで―鎮座していました。
メニューは親子丼で、卵の酸っぱいような臭いがわたしの鼻につきました。
わたしは踵を返して検査室へ逃げ帰りました。
食欲が失せて、家から持参した弁当にも手をつけられませんでした。

昼休み、わたしが外のベンチで外の空気に当っていると偶然N西T志が通りかかりました。
そういえば「N西はいつの頃からか、頑なに食事を外で摂ってる」と聞き及んでいました。
彼はきっと、『再利用食材』に気付いていたのです。

でも殆どの人たち(20名余り)は、何も知らずにS田さんの作ったものを食べ続けていました。

370: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:02:35 ID:9DK
1/4
これは俺が職場でパワハラにあいその職場を辞めて何もかもがどうでもよくなって自転車とわずかな荷物と金を持って旅に出た時の話俺は主に山道沿いを走るコースを通って旅をしていた。
例え宿などの泊まる施設がなくても、ときどき無人の小さい神社?とかや少し洞窟になってる祠などもあり、
雨の日はそこで休めるし人も来ないし気を使わずに野宿も出来るので何かと都合が良かったのだ。

その日は雨が結構降っていた時間は夜になって数時間は経過していた頃だと思う。
当時俺はもうすでに携帯も解約して時計は唯一持っていていたiPodがかわりを務めていたが、
もちろん電池がそう持ってるわけもなく既に黒いただのパネルと化していたので正確な時間は今はもうわからない。
その日なかなか神社や祠などに恵まれなかった俺は暗くなっても山道を自転車を押して歩いていた。
前に目をやるとガードレールが壊れてるカーブがあった。
そのちょうどガードレールのすぐ横まで歩いてきた時である「キャアアア」という断末魔のような悲鳴が聞こえてきた。
おれはそのガードレールも気になり慌ててガードレールのない場所から崖下を見た。
下にはなにかミニバスのような物が転落しているのが見えたその周りに数人の人影や地面に倒れているであろう。
人影とそれを介護?しているであろう人影なども見えた制服から彼らが服装的に学生であることもわかった。
”転落事故か”とすぐさま悟った俺は声をかけた「大丈夫か!」
聞こえてないのか誰も反応したような素振りは見せなかった。

371: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:04:56 ID:9DK
2/4
自分の事より彼らの無事が気になったおれはその後も何回も叫んでみたが
やはり雨?の影響もあり下に声に届いてるような感じはなかった。

俺はとりあえず倒れてる人影なども居ることから彼らの数人は怪我をしていると思ったのと同時に、
自分という存在が彼ら見つけたということで救助が来るという安心感を彼らに持って欲しかったので、
自分のかばんには水とある程度の食料(お菓子)とバンドエイドやメンソレータムとシップなども入っていたからそれを落とすことにした。
カバンに一応メモの紙で「ご自由に使ってください」というメモを入れ目立つオレンジ色のカバンだったので、
彼らもすぐに気付くだろうと衣服とかも入っていたがお構いなくそれを崖下に落とした。
そのカバンが崖下に落ちていきカバンの姿が崖上から見えなくなるのはホントに一瞬だった。

その時点で俺は少し違和感を感じたのだが、それより早く自分という存在を彼に発見してほしい安心してほしいという。
思いが強くすぐに考えることはしなかったドサッという音が軽く響き何人かがカバンに気付いたのが動きでわかった。
数人がカバンが落ちているであろう場所に近寄っていったのもわかったが、
その時ふと俺ははっきりと”違和感の存在”に気付いてしまった寺生まれの感というのだろうか・・?

俺のカバンは目立つオレンジ色なのになぜカバンが見えなくなり、
他の人影の服装などは見えるのか?そもも今は夜である。
崖下なんで明かりがないのに普通にこんな人影とか服装まで見えるのか?やはりおかしい。
寺生まれの感が俺にそう警告を促していた。

372: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:06:01 ID:9DK
3/4
そう思って鳥肌が立ち始めた時崖下のさっきまでゴソゴソ動いていた複数の
人影が全員ほぼ一斉に動きを ピン と止めた
そして全員が同じタイミングで上を向いて俺と目が合った
俺はその異常な光景にゾッとした。彼らの顔をまじまじと見てしまった、
何故か正確に顔が見えるのだ暗くて普通見えないはずなのに
ほとんどが血まみれな顔で口の周りが主に真っ赤な人もいた
目もどこはかとなく赤い目をしていて人と呼ぶにはとても怖い顔をしていたのを
今でも忘れることが出来ない

異常だと思った俺はすぐさま自転車にまたがり必死に歩いて登ってきた坂道を大急ぎでくだった途中車のヘッドライトが見えすぐにでも下山したかった俺は車の前に立ちはだかり
車を止めた、結構ギリギリで止まってくれた軽トラックだった。
「こらぁ!あぶねぇだろうが!!」とおじさんが運転席から怒鳴ってきたが
俺は涙目になりながら「乗せてください!」とほぼすがりつくように
お願いして怒っていたおじいさんも「お?おお!?なんだ?落ち着け小僧」と困り顔になり
とりあえず軽トラに乗せてもらうことになった。

373: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:07:19 ID:9DK
4/4
車に乗るとおじさんは車を発進させ「話してみろ」いうので俺は先ほど起きた出来事をおじさんに説明した。
おじさんはあざ笑うわけでもなく、もくもくと俺の話を頷きながら聞いてくれた。
逃げた所まで話し終えるとおじさんは「お前が見たのは確かに幽霊だよ」と、
俺の話を疑わずにあっさり肯定してくれた。

おじさんによれば10年ほど前にあのガードレールの場所で、
ある学校のクラブのバスが転落事故を起こしたんだと。
結果からズバッと言うと全員死亡生還生存者はいなかったそうだが、
教師が一人行方不明になってるらしい死体が現場になかったんだと。
現場は仲間割れなどが起きたようで刃物のような物で切りつけられてる遺体や、
バラバラになってる遺体や人肉を食べたと思われる痕跡も見つかったそうだ。
とても悲惨な事件だったのと被害者にある大物政治家の娘もいたことから、
この事件は公に出なかったそうだ知っているのは事件関係者の一部などとこの近くに済んでる住人ぐらいだろうと言っていた。

話を聞くのに夢中になっていて気付かなかったが、
そのおじさんが急に車を止めたので「ん?おじさんの家についたか?」と思って周りをみると、
さっきのガードレールの場所だった・・・

611: 名無しさん@おーぷん 2015/05/19(火)07:38:28 ID:8i1
>>373
これどういうこと?

612: ギフト◆rXUZWZt3yY 2015/05/19(火)07:39:07 ID:2fM
>>611
おじさんは教師

374: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:53:16 ID:9DK
数年前知り合いAが「ワケあり物件」に引っ越した。
立地はいいもののちょっと手を伸ばせば隣の建物の窓が開けられるぐらいの間隔で
真横にアパートが立っていて家賃は2万円ちょっと。

隣のアパートと隣接した部屋は日当たりも悪いためずっと物置部屋の様にして使っていた。
ある日その物置部屋に置いたであろう何かが必要になって久しぶりに部屋の中へ入った。
しばらく物探しをしていた最中にふと窓に目をやると隣のアパートの窓の向こうに人がいて、こっちを見ていた。
Aの部屋の窓は普通のガラスで、隣のアパートの窓はくもりガラスだったため
実際はこっちを見てたかはわからないらしいが取りあえず顔はAの部屋の方を向いていたらしい。
その後数十分そこにいたらしいが、部屋を出る際にまた窓に目をやると
まだその人は窓の向こうにいて、全く動いた様子が無いからAはマネキンかな?と思ったらしい。

翌日また用があって物置部屋に入った。案の定隣のアパートの窓の向こうには人の顔。
マネキンだとしても気味悪いからこっち向けて置いておくなよとか思いつつ
気にすることもなく用を済ませて物置部屋を出た。

それから3日後ぐらいの夜、仕事から帰ってくると
隣のアパートの前に救急車とかパトカーとか停まっていてなんだか物々しい雰囲気になっていた。
その日は疲れていたため何が起こったのか気になったが寝てしまった。

次の日隣のアパートの住人に「昨日何が起きたんですか?」と聞いた。
「あーあの部屋で男の人が首吊って死んでたみたいだよ。」みたいな感じで教えてくれた。
あの部屋と行った時にその人が指を差した部屋は、Aの物置部屋と隣接していた部屋だったらしい。
しばらくしてAはあれってもしかして・・・とマネキンの事を思い出し凄く怖くなりすぐ越したそうだ。

引用元: ・【怪談】怖い話【都市伝説】